太陽の上で 観ました。①

 

タイトルの通り、観ました。

とても良い作品を観ることが出来ました。今まで静岡でたくさん素敵な舞台に出会ってきたけれど、これは個人的にずっと大好きな、劇団柿喰う客さんをはじめて観た時のような高揚感。久しぶりでした。脚本も演出も役者の皆様もすごく好きです。

 

運良く両公演共観ることが出来たのですが、話の先が分かっていても飽きずに観ることが出来ました。性別の反転があったから、より物語への解像度が上がったように感じます(分かったとは言ってない)

 

自分が演出的視点がかなり弱くて、各役者さんのここが好きだった!という所しか書けないけれど、記憶の新鮮なうちに...素敵なところしか書かないし書けないので、今後も皆様お芝居を続けてください(懇願)

 

【キャストAの皆様】

 

・父

性別の壁が一切気にならない。すごい。絶対に夏は扇風機の前で短パンタントック、ビールに枝豆。解像度がすごく高くて好きでした。

・母

良い意味で性別の壁が気になる。でもかわいい。混沌の始まり。絶対に地毛を見せない努力がそこにあった。

・太郎

そこはかとなく漂う狂気。役者さんを役者さんで例えるの良くないかもですが、めちゃくちゃ好きな女優さんの福井夏さんと同じ空気を感じてめちゃくちゃ好みでした。声も素敵でした。

 

・ワシオ

すごく良い人なファーストインプレッション。そこから段々救いようがなくなっていくような、明るい鬱を感じました。あとお顔が可愛い。

・シラトリ

好青年。メガネ似合う。普通に生きていきたいという軸と普通に生きていけない現実の間でぐちゃぐちゃにされていて、誠実だと感じました。

・コトネ

可愛すぎて顔がどろどろに溶けた。分かんないですの再現度高くて偉い。

 

・与田

かわいかった。隣にいる友達がなぉとくんかわいいって言ってたけど本当にかわいかった。運動神経良くて偉い。佐藤さんと楽しんでくれてありがとう。「ミワコ~」←ツボ

・佐藤

最後Tシャツ赤かった。ムナポケさんの空気に染まりながら自分の軸を持っていて、うちの佐藤さんすごいだろ〜って思ったし、本当にもう羨ましいです!いっぱいいるんだから1人ください!

 

・和田

喋りだした瞬間惹き込まれてしまって、何なんだこの方は!となった。声も魅力的だし、自分のペースを確実に持っていて魅力的な役者さんだった。

・土屋

間と感情の駆け引きが最高。出す、引くをきちんと理解されていてすごいと思った。舞台の中で自分を軸にしていない大人のお芝居(超絶褒め言葉、伝わってるかな?)(いっぱい指ハート)(だ〜いすき)

 

・門左衛門

あの長回しを飽きさせずに聞かせる実力がすごい。お着物の扱いも素敵でした。お顔があんなに小さいのに、最後列まで表情がはっきり見えて、それがまた狂気的で、興奮しました。お顔が赤くても青くても白くても美しかったです。

 

・警察官&みわこ?

はちゃめちゃに声が良い。物凄い説得力があった。あと身体の使い方もお上手で、とても素敵でした。エアスパチャを鬼のように投げました。

 

 

長くなっちゃったので、キャストBの方はまた後日。拙い言葉ですが気持ちは文豪なので、必ず書きます!

 

いぬ。

 

「左様なら、今晩は」観ました。

 

タイトルの通り、観ました。(11/18)

 

久保史緒里ちゃんのお芝居が好きなので、観に行きました。改めて、良いお芝居をするなあと思いました。

 

設定もあらすじもシンプルで、悪い言い方をしてしまうと在り来りなのかもしれない。でもこれが映画化されるというのは、原作の漫画だから観られる余白の部分がきっと魅力的なのだろうなあと思いました。

翌日、原作を買いに本屋に赴いたのですが売り切れていて残念だった。

 

前半は物語の登場人物や設定を理解させるターンなので、この微妙なCGいやだな!とかこのSEいる?とか本当に自分勝手に思ってしまったのですが、

前半のチープさ(失礼な言い方になってしまった)があるからこそ、後半の主演二人の繊細なお芝居がすごく生きて惹き込まれたなあと思います。萩原利久くんも久保史緒里ちゃんも本当に繊細で壊れちゃいそうな危うさとキャラクターの安定した軸があって、この二人の作り出す空気感が好きだなぁと思いました。

 

映画終わったあと、何となくひとりになりたくなくてお酒を飲みに行きたくなりました。別れを描く物語だけど、なんだかこたつみたいな温かさがあって好きでした。

早く原作を読みたい。

 

 

「マイ・ブロークン・マリコ」観ました。

 

タイトルの通りです。観ました。(10/20)

 

https://happinet-phantom.com/mariko/

 

以前、原作の試し読みがTwitterに流れてきて衝撃を受けたものの単行本買い忘れていた作品。

すごく、良かったです。

 

どこまでもどこまでもどうしようもなくて、共感なんて出来るわけないのに、感情が持っていかれてしまう。希望なんて見えないのに、何だか明るくて。すごい作品を観たなと。

 

先に逝ってしまった友人と残された人間のお話は、最近観た作品だと「やがて海へと続く」と近かったように感じます。でも、「やがて海へと続く」が前を向くための作品なら「マイ・ブロークン・マリコ」は呪縛を断ち切るような作品に感じました。

「助けて」を言わなかったマリコをずっと見て縛られていたシイノが「助けて」と言った女子高生により、スっと日常に戻っていく様がすごく良かったです。

あと、どちらの作品も、この関係を恋愛だと作中で明言しなかったところも好きでした。

 

漫画特有の余白が上手く生かされているように感じて、観ていて気持ちよかったです。目を背けたくなるような場面もあったけど、何かに縛られてしまった時、また見ることが出来たらと思います。

 

 

芸術にはお金がかかるよね の話等

 

芸術、本当にお金かかる という実体験の話と、その他ぼんやり思っていることを綴ります。クソデカひとりごとです。

 

小さい頃から、ピアノとバレエという俗に言う お嬢様 な習い事をさせてもらってました。

本当にこの経験たちはかけがえなくて、親には本当に頭上がらないです。

 

しかし、当時の自分にとってはピアノとバレエ、学校生活等の両立がすごく大変で、母とよく揉めたのを覚えています。その度にどうしたってお金の話も出てきて、芸術ってお金がかかるんだな〜とその時もぼんやり思っていたし、お金の価値がわかるようになった今、改めて驚かされます。

 

指導してもらうにも、ちょっとしたステージに立つにも、コンクールに立つにも本当にお金がかかります。

突き詰めるほどにびっくりするくらいお金がかかるのです。

 

そういった芸術には金がかかるというのが自分のベースにあるので、最近どうしても気になることがあって。

これは観劇等をする時の姿勢です。

 

演劇も他の芸術と同じように、お金と時間を消費して作られるものです。他の芸術と違うのは時間を費やすことで、お金面の消費を無理やり抑えることが出来るかな?といったくらい。

それでもお金かかってしまうので、最近は1000円〜3000円くらいのチケット代で作品を作っている団体さんを多くみるような気がします。

 

そのうえで、チケット代を払ったという事実に胡座かきすぎてないかな?と感じてしまうことが本当に時々あります。(これは自戒を含む)

 

成長するのには指摘は本当に大事だし、褒められるだけじゃ絶対に上達しないので、私自身メチャメチャ指摘されたい人間なのです。

ですが、かなり乱暴な言葉を作り手が見えるSNS等に講評という名目の上に広げている方を時々拝見して悲しい気持ちになる時があります。

これは自分の出演した公演に限らず、観劇した公演とか観劇したかった公演の感想を検索している時に「え〜チケット代こんなに安いのに!?」となります。

プロの公演なら色んな意見を目にするのも当たり前(チケット代高いし)だけど、地域の劇団が生まれは消えの世界だから、温かい言葉選びとちょっぴりの指摘を感想として添えたいな、という所存です。

どうしても汚い言葉で書きたかったら、鍵垢とか捜索している人達が傷つかない形でね...と。

 

ぐだぐだ文面なのですが、要は指摘は大切だけど、人を評価するという大義名分で自分を気持ち良くするだけの乱暴な言葉を選ばないようにしようね という自戒です。自戒ブログ。

 

矛盾するようだけど、これを読んで下さった皆さま、私への指摘を恐れないでいただけると嬉しいです。私へ抱いて下さった感情はきちんと受け止めたいです。